株式会社 中神不動産鑑定所 不動産鑑定の仕事「取引事例の調査」 – 中神不動産鑑定所

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業務内容

不動産鑑定の仕事「取引事例の調査」

不動産鑑定の仕事「取引事例の調査」

初めまして。株式会社中神不動産鑑定所鑑定部の園田と申します。弊社は宮崎県で不動産鑑定業を手掛けております。ここでは弊社の業務内容、取り組み、その他情報などを掲載いたします。

今回は私が担当している事例調査について紹介いたします。

取引事例の調査とは

 弊社では、不動産の購入者の方から提供いただいた情報をもとに取引事例の調査を実施しています(取引事例とは実際に取引された不動産の情報のこと)。

 この取引事例は不動産鑑定評価の手法の1つである取引事例比較法¹ に必要となる事例です。取引事例比較法では、収集した事例を基礎資料として不動産の価格を算定するため、多数の取引事例を収集する必要があり、事例の信頼度が取引事例比較法による不動産の価格の精度を大きく左右することになるため、事例調査は重要な作業の1つとなっています。

 取引事例の調査では登記簿や公図等の資料を活用して机上での調査、現地での調査、役場での調査を実施し、画地条件、接面道路の幅員と構造、上下水道やガスなどの供給・処理施設の状態などを確認します。取引事例は都市部ほど事例の数が多くなる傾向にあり、調査する事例も宮崎市などの都市部のものが多くなります。

 最近調査した事例は日向市東郷町、美郷町と郊外の事例でした。これらの地域は事例数が少ないため、今回の事例は貴重な事例になりました。

1.取引事例比較法 

 多数の事例を収集して適切な事例の選択を行い、取引事例に係る取引価格について必要に応じて事情補正、時点修正を行い、かつ、地域要因の比較、個別的要因の比較を行って求められた価格を比較考量し、これによって対象不動産の試算価格を求める手法である(この手法により得られる価格を比準価格という)。簡単に言えば、対象不動産と類似する取引事例を参考に価格を求める方法である。取引事例比較法は市場性を反映したものであり、取引事例から価格を算定する手法のため、市場性を反映した客観的な価格を算定できることが特徴。

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